センター現代文一問一答必修編

第 10 講 評論

次の文章を読んで、後の 一日に放送されるテレビ番組を 作局はちがっても中味は似たりよっ 文化というものの特徴である。見る、 見 と 枕 まくら 詞 ことば を用意しておいて語り出すのが現代の大衆文 ところで、相手を無視する自由にははね返りがあ のは困る」という理屈。 「言論・表現の自由」という 文化 下劣さやずうずうしさがまかり通るのは、 「お互い からで、これを振りかざせば大抵の批判は、余計なお説教とし こういうやり方はじつをいうと、弱者が強者に抵抗するとき使用す にたいして、卑小な自分の言うことなぞ大したことでないのだから目く ず自分を卑下しておく道化の振りによって、客観的に存在している権威的( 大衆文化がこの話法を鍛えてきたのは当然で、権威をもった て自己を守り、活動の余地をつくるしかなかった。 しかし、たとえば最初に述べたテレビ番組の場合には事情が相当にちがう。弱者の自己 が強者であり、 権力をもっていることが前提にあってはじめて、 一種の抵抗だとみなせた。 第 10講

制限時間

5 分

フ (注2) ォーマルな文化にたいして、下位文化(

俺 おれ のこと無視してもいいからね」

実施日:

対 (注1) 手をこきおろす。ま

subculture

)はそうやっ

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