Verve

として知られる公館。少し足を伸ばして芸術村を訪ねたならば、 森の空気を楽しみながら、台湾が歩んできた多元的な歴史を感 じることができるだろう。 移民村から軍事施設、 芸術村へ 芸術村へのアクセスは、台北 MRT 公館駅から徒歩約 10 分。こ の一帯で人々が生活を始めたのは清朝の時代。入り口近くに鎮 座する宝蔵巌寺が建てられたのも当時のことだ。日本統治時代 と戦後の一時期には軍事関連施設として使われた。村内には防 空壕も残り、当時の歴史を今に伝えている。近年、古くからの 住民の転出に伴って出た空き家には、若い芸術家が移り住むよ うになった。そのユニークな歴史的背景、景観から注目を集め るようになり、整備が進められ、 2010 年に国内外の芸術家たち を受け入れる芸術村としてオープンした。

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台 北市・公館商圏の外れの丘陵に位置する宝蔵巌国際芸術 村には、国内外のアーティストたちが集い、日々、創作・ 発表を行っている。賑やかな商店街が目と鼻の先にありながら も、丘と森によって隔絶された静かな環境を持ち、「丘の上の 芸術村」として注目を集めている。美食やショッピングスポット

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村全体がギャラリー、 創作と生活も 建物が密集し、細い通路や階段が入り組む村内は、まるで迷路 のよう。かつて住居として使われていた建物は、そのまま芸術 家たちのアトリエ兼居住空間として使われている。芸術家たちは ここに 3 ヶ月~半年ほど滞在し、創作に専念する。 3 ヶ所のアー トスペースでは作品展示のほか、アート関連のイベントが催され る。屋外に置かれたオブジェやグラフィティアートと古びた建物 群とのシュールな対比が何とも面白い。村内にはカフェやレスト ランもあり、参観者が休憩したり、芸術家同士が交流したりす る場となっている。

開放時間は火~金が午後 3 時~ 10 時、土日が午前 11 時~午後 10 時(入 村時には記帳が必要)。月曜は休村日。

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MARCH 2012 VERVE 73

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