化学基礎ゴロゴ

再結晶 :温度による溶解度の差を利用して結晶を析出させる方法

ちょっと練習

問 60℃で飽和している硝酸カリウムが 300g ある。これを 20℃に 冷却すると、何 g の硝酸カリウムが析出するか。 60℃での溶解度を 110、20℃での溶解度を 30 とする。

これは俺のオリジナルの方法なので絶対にマスターしてくれ。

まず、60℃での飽和水溶液 300g の内訳を計算する。 60℃での溶解度は 110 だから、水 100g には硝酸カリウムが 110g 溶けている。 つまり 110 ―――――― 100+110 が硝酸カリウムが溶けている比率であ る。 これは、問題の水溶液 300g にも当てはまる比率のはずだ。 つまり、300 × 110―――210 = 157g が硝酸カリウムで、 300―157 = 143g が水のはずである。 ここでものすごく重要なことは、水の量は変わらないというこ とだ。143g の水に溶けている溶質の割合は、20℃の場合には水 100g に対して 30g になるはずである。 今、水は 143g であるので、溶質は 143 × 30―――100 = 43g 溶けていることになる。 最初にあった溶質は 157 gであるので、  157 - 43 = 114g 析出することになる。  x 157 143 …20℃での硝酸カリウムの量 …水の量 143

82  参考書編

Made with FlippingBook - Online magazine maker