センター現代文一問一答必修編

変化する はなされたひ 花弁の色はもう白 に執着した。たしかに だろう。僕があの むまでに真紅の花粉 なかをこ がふぬけたよう くたくたとなり、つみ んど無関心に自分の絵を眺めやった。ただ た。それでも子細にながめると、この ルとともにランドセル しまいこんだ。 また、 なんという心身の疲れようだったろう。廊下にで 窓辺に立って僕は外を見た。 空はまだ明るかったが、 校庭は た空の澄明さが、それを一層寂しげに見せた。僕は自分が絵に 発に のしく遊んでいただろうかを考えた。ぎくしゃくとランドセル がらも、ふしぎな悔いが身をせめたてた。それはこう僕に告げた。  「つまらないことだ。益のないことだ。絵なんか、もう嫌いになれ」 僕は思いだしたように口笛をふこうとして口をとがらせた。すうすうと息の音ばか どのくらいの

鳳 あげは 蝶 ちよう なら、もちろんこの絵の花 刻 とき がながれたかはわからない。ふと放

出 で 鱈 たら 目 め な絵には

A なにか僕を満足させるものを含んでいた

坐 すわ りこんでしまいたかったし、 空虚な後味がしきりにした 昏 く れてしまっていた。 人っ子ひとり見えなかった。 昏れのこっ 憑 つ かれていたあいだ、ほかの子供たちが、おそらくはどんなに活

妖 あや しい歪められ

。僕は絵を二つに折り、パステ

呪 じゆ 縛 ばく から解き

身 か ら だ 体 じゅう

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