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あらず」と 色かはりたまへ
うはぐみて、人々の
つ、 「こといできなむ
とおぼしたり。入道殿うち
「今日は、かやうの戯れごと侍
道長ときたてまつらむ」とて、寄ら
て、はらはらとときたてまつらせ ふ
「これらこそ、あるべ ことよ」とて、御気
色なほりたまひて さしおかれつる盃取りた
まひて、あま たびめし、常よりも乱れあそ
ばせたまひけるさまなど、あらまほ くおは
しけり。殿もいみじうぞもてはやしきこえさ
せたまひける。
をお変えに
て、人々のお顔
にちがいない。大変
お笑いになって、
「今日
私、道長がお解き申し上げよ
はらはらと紐をお解 申 上 な
隆家殿は
、
「こ
ういうやり方こそ 、 本来の客への接
御気分を直しなさって、置かれた杯をお取
ん御酒を召し上がられ、いつもより羽目を外さ
に興ぜられた様子など 、理想的な姿でいらっしゃ
殿もたいそう手厚くおもてなし申し上げなさったそうだ




