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歴史物語

『栄花物語

あかぞめ

もん

が書いたと

に対する賛美

が中心。これは

しょうし

の父が藤原道長

当然といえる。それ

『大鏡』のほうは藤

ち合わせている

点がすぐれている。そ

また、 『大鏡』は構成上

という超老人の二人に、昔話を

対話形式(会話体)

を取ったことだ。主に大宅世継

を思い出しながら語り、それを夏山

二人の話を何人もの人が聞いているのだ

30歳)が聞き手を代表して時々質問する、

という形を取っている。そのため、別名『世

扱っている時代は、文徳天皇(850年)から

14代176年で、紀

伝体で語 。内容は、各天皇にまつわる話や

きなどだが、特に平安史上もっとも権力を握った政治家

 「歴史物語」が文学史で問われる場合、中心になるのは『

品として、 『栄花物語』が問われる場合、また、成立順ではなく

→『増鏡』 )が問われる場合、そして、

「南北朝時代」に成立した作品として『増鏡』

が問われる場合な

どがある。

解答