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 『

むみょうぞうし

名草子

』は鎌倉時代前

ふじわらのとしなりのむす

原俊成女

。作者は自分自

83歳の尼と見立てて、

鏡』のスタイルを意識

言や紫式部などの人物批評

藤原俊成女

成の娘

『無名草子』

入試に出る「歌論」や「物語論」では、紀

かものちょうめい

長明

の歌論

むみょうしょう

名抄

』 、そしてこの『無名草子』が有名。また、藤原

らい

ふう

てい

しょう

』において論じられた「

ゆうげん

」という和歌の理念も大切。さらに、その息子であ

原定家は『新古今和歌集』を撰ぶとともに、 『

きんだい

しゅうか

』 『

まいげつしょう

月抄

』を書き、その中で「幽玄」をさ

らに深化させた「

うしんたい

心体

」を和歌の最高の体としている。