Table of Contents Table of Contents
Next Page  117 / 143 Previous Page
Information
Show Menu
Next Page 117 / 143 Previous Page
Page Background

117

第9講  『井関隆子日記』

を見てみる て詠んだ歌」と

注意書き

がある。まずこ

続けて明石の尼君

なる」とある。これをま

 「住み馴れし人」は、もち

「かへりて」 に 「却って」 と 「帰

「帰ってきてみると、 却って戸惑

どれども」は「うろ覚えにたどったけ

の家の主人ぶった顔である」 。

筆者が、自分の生まれた四つ屋に久しぶり

たどりつつ、昔と変わらない井戸の澄んだ水に深

『源氏物語』の中の「明石

の尼君」のことを思い出し、自分と重な その心情に

のだ。それが傍線部の「かの『あるじ顔

なる』と詠めりしもことわりにて」=「あの『源氏物語』

水がま でこの家の主人ぶった顔である」と詠んでいたのもも

傍線部の直後のように、

「はやくのことさへ思ひ出でらる」=「昔のことまで自然と思い出

「は

やく」はここでは「昔。以前」の意。

以上からわかるここでの筆者の心情をまとめてみよう。

14㎝×1㎝の枠五行なので、一行に二十五字

~三十字書けるとして、百二十五字~百五十字を目安としよう。