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第9講 『井関隆子日記』
を見てみる て詠んだ歌」と
注意書き
がある。まずこ
続けて明石の尼君
なる」とある。これをま
「住み馴れし人」は、もち
「かへりて」 に 「却って」 と 「帰
「帰ってきてみると、 却って戸惑
どれども」は「うろ覚えにたどったけ
の家の主人ぶった顔である」 。
筆者が、自分の生まれた四つ屋に久しぶり
たどりつつ、昔と変わらない井戸の澄んだ水に深
『源氏物語』の中の「明石
の尼君」のことを思い出し、自分と重な その心情に
のだ。それが傍線部の「かの『あるじ顔
なる』と詠めりしもことわりにて」=「あの『源氏物語』
水がま でこの家の主人ぶった顔である」と詠んでいたのもも
傍線部の直後のように、
「はやくのことさへ思ひ出でらる」=「昔のことまで自然と思い出
「は
やく」はここでは「昔。以前」の意。
以上からわかるここでの筆者の心情をまとめてみよう。
14㎝×1㎝の枠五行なので、一行に二十五字
~三十字書けるとして、百二十五字~百五十字を目安としよう。




