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第6講  『枕草子』

3のAは係

ある。特に次の形

うつくしくなむ

く (う) 」+「なむ

花咲かずなむ。→打

3のBはナ変動詞に「む」

ここは

1か

2のパターンだが、接続関係からは判

納言が中宮定子のところに初出仕した場

うつつましきこと」=「はずかしく遠慮する

ている様子が描かれている。そこへ「殿、参らせ

でわかる)が現れたのだから、清少納言としては、

「何とかして部屋へ下がってしまおう」

と思うのが

自然だ。正解はオ。つまり「おり」は連用形であること

ここでの「なむ」は「な」+「む」に分解できるものだが

副詞の「いかで」と呼応して「何とかして~しよう」

となっている。

⒞「おぼつかなさ/に/なむ」は、まず「おぼつかなし」のゴロから

ボツ悲し

気掛かりだ

おぼつかなし=気掛かりだ

形容詞「おぼつかなし」は、対象が っきりせず、つかみ所がない感じを表す